医学生の「毎日を大切に生きるための読書レビュー」

古典から最新のベストセラーまで、様々な本のレビューを行っていきます。経済、経営、資産運用、恋愛、自己啓発、健康作り、創作、小説など、ジャンルは様々。今までに700冊以上は読んでいます。

当ブログに関して

このブログを通じて、読者の皆様の良い本に巡り会える機会を少しでも増やせたらと考えています。

 

(評価基準)

☆5価値観が大きく変えられる、人生のバイブル。

☆4大きな感動をもたらしたり、行動様式を変化させる超優良書。

☆3かなり勉強になり、スキル向上を図れる良書。

☆2既知の情報の整理などに役立つ。読んで損なし。

☆1論理的記述や、益のある情報に欠けるが、余裕があれば……。

(例外)

☆0個人的には好きになれない本ではありますが、一冊の本を書き上げる努力は生半可なものではない。そのことを考えると、著者を批判する気持ちにはなれず、タグなしとします。(検索され辛いようにするため)

 

 

2.☆3『奇跡の記憶術‐脳を活かす奇跡の「メタ記憶」勉強法‐』

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‣目的:勉強・学習の効率化

 

‣内容

1.エビングハウス忘却曲線について

→脳は忘れるようにできているということ

(日常の雑多な情報を淘汰するために)

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2.忘却曲線に基づいた「復習の意味」

→繰り返すことで脳はその情報を

大切なものだと理解し、記憶のレベル

(全四段階に定義(割愛))を上げる。

 

3.ベストな復習のタイミング

→早くても遅くてもいけない。

具体的には

「一時間後」「一日後」「一週間後」

の三回の復習。理論上これで一年は

記憶が保たれる。

(また著者によれば一度の復習にかかる時間は初回の10%(個人的には20%くらい))

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4.最も非効率的な勉強法

→つまり一度も復習せず、ただ新しいものだけを学んでいくのは、もっとも脳科学的に非効率的な学習方法であるとわかる(昔よくやっていた)

 

5.一度目の学習は理論の理解に力を注ぐ。

→一度目ですべてを暗記する必要はない。むしろ理解に努める。理解なくして記憶なし。

 

‣総論・感想

 個人的には一番現実的な「勉強法の教科書」。今まで(記憶力には自信がなかった(過去形)なので)10冊ほどは記憶系の本を読んだが、これほどシンプルかつ効果的な方法を書いたものは知らない。復習のタイミングの目安(実際には個人差がある)が分かるのはうれしい。安心して復習のスケジューリングができる。

1.☆2『読書は「アウトプット」が99%』藤井孝

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▶目的:読書における知識会得率の向上

 

▶内容

1.アウトプットすることで知識はより定着する

様々な方がすでにアウトプットの大切さに言及していますが、この本も同様です。本全体を通して、この点を訴えてくれるので、「アウトプットをしよう」という気持ちにさせてくれます。残念な点としては、具体的な数値でどれくらい定着率が上がるのかや、エビデンスの記載がないことです。

アウトプットの方法として①話す②書く(メモ、感想、レビュー、まとめなど)、③実践するが挙げられています。

 

2.大切なことはどの時代でも(基本)同じ。古典を読もう

ドラッガーカーネギーなど古典とも言える本は数百冊~数千冊あると思います。直近の本から価値ある本を探すことは容易ではありませんが、これら古典の多くは価値がすでに証明されたものです。

 

3.本の読み方について

気に入ったフレーズは「精読と乱読は、本によって使い分ける」。乱読では全文を読む必要はなく、気になった部分のみを読む。また本への書き込みなども推奨している。

 

▶結論・感想

 起業家である著者が知識の獲得方法として薦める「アウトプット」。重要性はある程度認知しているつもりでしたが、あまり実践できてはいなかったと思います。これからはアウトプットを重視するとともに、その方法も効率化していきたいです。

 

▶P.S.個人的には著者が巻末で紹介する「おすすめの18冊」が気になるので購入予定。