2.☆3『奇跡の記憶術‐脳を活かす奇跡の「メタ記憶」勉強法‐』
‣目的:勉強・学習の効率化
‣内容
→脳は忘れるようにできているということ
(日常の雑多な情報を淘汰するために)
2.忘却曲線に基づいた「復習の意味」
→繰り返すことで脳はその情報を
大切なものだと理解し、記憶のレベル
(全四段階に定義(割愛))を上げる。
3.ベストな復習のタイミング
→早くても遅くてもいけない。
具体的には
「一時間後」「一日後」「一週間後」
の三回の復習。理論上これで一年は
記憶が保たれる。
(また著者によれば一度の復習にかかる時間は初回の10%(個人的には20%くらい))
4.最も非効率的な勉強法
→つまり一度も復習せず、ただ新しいものだけを学んでいくのは、もっとも脳科学的に非効率的な学習方法であるとわかる(昔よくやっていた)
5.一度目の学習は理論の理解に力を注ぐ。
→一度目ですべてを暗記する必要はない。むしろ理解に努める。理解なくして記憶なし。
‣総論・感想
個人的には一番現実的な「勉強法の教科書」。今まで(記憶力には自信がなかった(過去形)なので)10冊ほどは記憶系の本を読んだが、これほどシンプルかつ効果的な方法を書いたものは知らない。復習のタイミングの目安(実際には個人差がある)が分かるのはうれしい。安心して復習のスケジューリングができる。
1.☆2『読書は「アウトプット」が99%』藤井孝
▶目的:読書における知識会得率の向上
▶内容
1.アウトプットすることで知識はより定着する
様々な方がすでにアウトプットの大切さに言及していますが、この本も同様です。本全体を通して、この点を訴えてくれるので、「アウトプットをしよう」という気持ちにさせてくれます。残念な点としては、具体的な数値でどれくらい定着率が上がるのかや、エビデンスの記載がないことです。
アウトプットの方法として①話す②書く(メモ、感想、レビュー、まとめなど)、③実践するが挙げられています。
2.大切なことはどの時代でも(基本)同じ。古典を読もう。
ドラッガーやカーネギーなど古典とも言える本は数百冊~数千冊あると思います。直近の本から価値ある本を探すことは容易ではありませんが、これら古典の多くは価値がすでに証明されたものです。
3.本の読み方について
気に入ったフレーズは「精読と乱読は、本によって使い分ける」。乱読では全文を読む必要はなく、気になった部分のみを読む。また本への書き込みなども推奨している。
▶結論・感想
起業家である著者が知識の獲得方法として薦める「アウトプット」。重要性はある程度認知しているつもりでしたが、あまり実践できてはいなかったと思います。これからはアウトプットを重視するとともに、その方法も効率化していきたいです。
▶P.S.個人的には著者が巻末で紹介する「おすすめの18冊」が気になるので購入予定。