医学生の「毎日を大切に生きるための読書レビュー」

古典から最新のベストセラーまで、様々な本のレビューを行っていきます。経済、経営、資産運用、恋愛、自己啓発、健康作り、創作、小説など、ジャンルは様々。今までに700冊以上は読んでいます。

2.☆3『奇跡の記憶術‐脳を活かす奇跡の「メタ記憶」勉強法‐』

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‣目的:勉強・学習の効率化

 

‣内容

1.エビングハウス忘却曲線について

→脳は忘れるようにできているということ

(日常の雑多な情報を淘汰するために)

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2.忘却曲線に基づいた「復習の意味」

→繰り返すことで脳はその情報を

大切なものだと理解し、記憶のレベル

(全四段階に定義(割愛))を上げる。

 

3.ベストな復習のタイミング

→早くても遅くてもいけない。

具体的には

「一時間後」「一日後」「一週間後」

の三回の復習。理論上これで一年は

記憶が保たれる。

(また著者によれば一度の復習にかかる時間は初回の10%(個人的には20%くらい))

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4.最も非効率的な勉強法

→つまり一度も復習せず、ただ新しいものだけを学んでいくのは、もっとも脳科学的に非効率的な学習方法であるとわかる(昔よくやっていた)

 

5.一度目の学習は理論の理解に力を注ぐ。

→一度目ですべてを暗記する必要はない。むしろ理解に努める。理解なくして記憶なし。

 

‣総論・感想

 個人的には一番現実的な「勉強法の教科書」。今まで(記憶力には自信がなかった(過去形)なので)10冊ほどは記憶系の本を読んだが、これほどシンプルかつ効果的な方法を書いたものは知らない。復習のタイミングの目安(実際には個人差がある)が分かるのはうれしい。安心して復習のスケジューリングができる。